これは、
最初にかたちになったプロダクトです。
※上画像 SINGER社(米国)のミシン脚、こちらは工業タイプの脚。
家庭用よりも10cm以上幅が広くゆとりがとれる。

※上画像 脚はマットブラックカラーにリペイント。
車輪も足踏み板もまだまだ現役。
はじまりは、
ホテルでのアルバイトでした。
宴会の後、片付けのために案内された場所。
そこには、
自分の背丈を超えるほどのゴミの山がありました。
ほとんどが、まだ手をつけられるはずの料理。
その光景を前に、何もできず、ただ立ち尽くすことしかできませんでした。
その記憶が、
ずっと残っています。
ものをつくる仕事は、新しく生み出すことでもあります。
同時に、
それがいつか捨てられる可能性もある。
だからこそ、最初から「あるもの」を使う。
廃棄されるはずだったものに、もう一度、役割を与える。
そうすることで、新たにゴミを生まない。
その考えから、このプロダクトは始まりました。

※上画像:サイドパネルのエンブレムは、
サインペインターの筆書きによる丁寧な修復で往年の姿を蘇らせている。
見つけたのが、古いミシンの脚でした。
かつて使われていた、足踏みミシンの土台。
写真で見たとき、まだ十分に使えると感じました。
実際に触れてみると、鉄の重みとしっかりとした構造。
足元のペダルも踏み込めば、車輪が今もしっかり回る仕組み。
長い時間を経てもなお、しっかりと支え続ける強さが残っていました。
この脚に、新たな役割を与える。
そう考えたとき、自然とテーブルという形になりました。
合気道のように、相手の持つ力を利用しながら、
かつての用途を越えて、
現代のニーズに合わせてもう一度使われていくカタチへと。
ガチャガチャ付け加えず、
もともと持っている強さを出来る限り使い、そのまま活かすこと。
これが、ドングリコウボウの原点です。
アンティークミシン脚のテーブルを、見る